「下川穣」について知りたいことや今話題の「下川穣」についての記事をチェック!
カバディ日本代表主将・下川正將が27日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】クリケット・木村昇吾、南ア代表選手と夢のクリケット体験会!「貴重な経験になりました」「インドで有名なスポーツといえば…?クリケット×カバディ」と綴り、写真をアップ。続けて「元プロ野球選手で、現クリケット日本代表の木村選手!なんと!夏からインドのリーグに参戦予定です!」と紹介。さらに「これって、本当にすごいことで、野球のメジャーリーグに初めて日本人が挑戦する感じ!」と偉業を称え、最後に「要チェックです!みんなで応援しましょう!!」と呼びかけた。 この投稿をInstagramで見る 下川 正將/MASAYUKI SHIMOKAWA(@shimo_kabaddi)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「木村昇吾選手だ✨ツーショット凄いね✨」といったコメントが寄せられている。
2025年04月27日新潟県のりゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館にて11月13日、Noism Company Niigata 2024 冬・新作公演の記者発表が行われた。金森穣芸術総監督と近藤良平の新作およびレパートリー作品を上演するトリプルビル Noism0 / Noism1『円環』は、12月の新潟公演、福岡公演ののち、2025年2月には滋賀、埼玉での公演を予定している。オンラインで参加した記者発表では、Noism芸術総監督の金森穣、Noism国際活動部門芸術監督の井関佐和子、彩の国さいたま芸術劇場芸術監督でコンドルズ主宰の近藤良平が、作品に込めた思い、クリエーションの様子をたっぷりと語った。今年4月に設立20周年を迎え、夏には記念公演を実施したNoism。冒頭に挨拶した井関は、この20周年イヤーの冬の公演に “円環”とタイトルを付け、「ゲストをお呼びして20周年に相応しいプログラムにしたいと思い、このトリプルビルにしました」という。今回Noism1=プロフェッショナルカンパニーのメンバーに作品を振付ける近藤良平にとっては、2005年以来、19年ぶりのNoismでのクリエーションに。「Noism1のメンバーのことを考えてのことでした。私も今のメンバーも小さい頃から踊ってきて、自分がダンサーであると自覚しないままここまできて、人間の本質や、自分は何を感じているのかということに向き合う時間がなかった。良平さんだったら皆にその時間を与えてくれるのではないかと思いました」(井関)またプロフェッショナル選抜メンバーのNoism0は、金森穣演出振付による新作『Suspended Garden-宙吊りの庭』を、Noism0+Noism1はレパートリー作品『過ぎゆく時の中で』を上演する。「Noism0の作品では、ゲスト舞踊家として元メンバーの宮河愛一郎、中川賢を呼びます。戦友ですし、私も一緒に踊りたかったのですが、この国のバレエ、コンテンポラリーダンスでは、年齢が限られ、その先に何があるかということが見えないまま舞踊人生が終わる人たちも多いと感じます。皆40代に入り、『若手の育成』もとても大事ですが、それは、本人たちがそれまでの人生を舞台で見せるという本質的な時間があってこそできること。日本の舞踊界で、40代以上の人たちがますます活動的になっていければという気持ちも込めています。『過ぎゆく時の中で』は2021年のサラダ音楽祭で初演した作品。私自身は出演せず、Noism1のメンバーと金森穣さんに踊っていただきます。皆と穣さんを見ていると、話は最終的に“円環”というところに戻りますが、時間が過ぎていくけれど戻ってくる、そのことの重要性をすごく感じます」(井関)次にマイクを握った近藤良平は、「川の流れとともにまたここに戻ってきたなとつくづく感じております」。新作については、「『にんげんしかく』という不思議なタイトルにしました。今年、個人的に段ボールにはまっていて、いろんなものを入れてみたり運んでみたり、場合によっては避難するときの区画になったり──最近すごく親しみを感じていて、人間が、何か四角の中に入っているというか、フレームの中にいるような感覚もあり、見えていないとか見えているとか、シカク=視覚という言葉の遊びも。段ボールのある風景の、ちょっと珍しい作品になると思います」。Noism1のメンバーについては、「困るくらい(笑)、やる気のある人たち。たくさん刺激をもらっています」と語った。金森は、再演の『過ぎゆく時の中に』について、2021年の創作時、コロナ禍の中での“ある種のトラウマ”を明かす。「コロナ禍が落ち着きを見せた頃、Noismに所属していた外国籍のメンバーが一斉に母国へ帰っていった。集団性が幻想であるということを理解した上でなお、集団で活動することの意義、互いを信じること、手を繋いで明日を見ることの尊さみたいなものを舞台芸術として表現したい。そういう思いからこの作品は生まれています。Noism1のメンバーと、これだけの近距離で、彼らの目を見て手を握って一緒に踊ることはこれまでになかったことで、私自身すごく楽しんでいますし、彼らに対して、この50歳を迎えた舞踊家だからこそ伝えられる非言語の何かがあるだろうと、期待しているところです」(金森)新作の『Suspended Garden-宙吊りの庭』は、Noismとは5度目のコラボレーションとなるベトナム人作曲家、トン・タッ・アンの音楽で、井関、山田勇気、宮河、中川とともに踊る。「彼らとでなければ生まれない、生み出せないものを作りたい」と意気込む金森だが、作品は既に、ほんの8日間で出来上がったという。「外部に振付に行くと、私が信じる身体の使い方、芸術性みたいなものを教えたり、引き出したりに時間がかかる。旧知の舞踊家とでは、そうした前段階をすっ飛ばし、その瞬間に生まれるものに向き合える。残りの時間で、皆でその次のレベルにまで作品を持っていければと思います」。金森は、「“宙吊りの庭”とは劇場のメタファー」とも。「近藤良平的に言えば、ダンボールの中っていうことですよね。その四角の中で、ある種、外界から閉ざされているように見えたり、守られているからこそ生み出せるものがあったり、時間も日常的な時間とはちょっと違うスパンで流れている、ある種宙吊りにされたような庭に舞踊家たちが再び集い、そして別れていく。そういう作品になると思います」。数々の質問が寄せられた質疑応答で、「自身にとって舞踊とは何か」と尋ねられた近藤は、「急に大きなことを聞かれてしまった……」と苦笑い。「非常に日常的なことで、時々、特別なことのように見えるけれど、日常の中に、少しおどけてみたり、少し目立ってみたり、ちょっと儀式的になったりする瞬間に、勝手に踊りが生まれるようなことがたくさんある。踊りというものは非常に身近で、あまり特別視せずに人間が関われたらと常々思っています」とダンスへの思いを述べた。井関は、近藤作品に取り組むメンバーとのエピソードを紹介。「良平さんのクリエーションをとても楽しんでいるが、Noismのダンサーとして壊してはいけない部分があるのかどうか悩んでいるというんです。私は正直に、『そんなものはないです』と答えました。私たちは毎日Noismメソッドをやって身体に染み込ませているけれど、頭で考えるNoism的なものなんて存在しません。もしあるとすれば、全身全霊でぶつかってきてください、身を投じてやりきったときに、その先がきっと見える。それが、私が感じるNoism的なものだ、と伝えました」。金森も、「Noismとしては、金森穣的な作品をやり続けるほうが簡単。ただ、近藤良平という一見真逆の芸術家を招くという井関の意志にこそ、Noismという集団、新潟市が抱える舞踊団の、ある種のオリジナリティ、社会性があるのではないかと思っています」と、近藤とのコラボレーションの意義を述べた。<公演情報>Noism0 / Noism1 「円環」 金森穣 近藤良平 Triple BillNoism0 新作『Suspended Garden-宙吊りの庭』演出振付:金森穣音楽:トン・タッ・アン映像:遠藤龍衣裳:鷲尾華子出演:Noism0=井関佐和子、山田勇気ゲスト=宮河愛一郎、中川賢Noism1 新作『にんげんしかく』演出振付:近藤良平衣裳:アトリエ 88%出演:Noism1=三好綾音、中尾洸太、庄島さくら、庄島すみれ、坪田光、樋浦瞳、糸川祐希、 太田菜月、兼述育見、松永樹志(準メンバー)Noism レパートリー『過ぎゆく時の中で』初演:2021年8月13日TOKYO MET SaLaD MUSIC FESTIVAL 2021 [サラダ音楽祭]演出振付:金森穣音楽:John Adams《The Chairman Dances》出演:Noism0=金森穣Noism1=三好綾音、中尾洸太、庄島さくら、 庄島すみれ、坪田光、樋浦瞳、糸川祐希、 太田菜月、兼述育見、松永樹志(準メンバー)【新潟公演】日程:2024年12月13日(金)〜12月15日(日)会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場【福岡公演】日程:2024年12月22日(日)会場:J:COM 北九州芸術劇場 中劇場【滋賀公演】日程: 2025年2月1日(土)会場:滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 中ホール【埼玉公演】日程:2025年2月7日(金)〜2月9日(日)会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホールチケット情報:()公演詳細:
2024年11月14日金森穣が芸術総監督を務めるNoism Company Niigataが、本拠地新潟のりゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館と、埼玉の彩の国さいたま芸術劇場にて設立20周年記念公演を行う。2004年に日本初の公共劇場専属舞踊団として誕生、唯一無二の存在として日本のダンスをリードしてきた。彼らが節目の年に放つのは、Noismが辿った軌跡を振り返りつつ、あらためて未来を見据えて踏み出す、その意思表示ともいえる公演だ。ヨーロッパでキャリアを重ね、帰国後も才能ある舞踊家、振付家として大いに注目された金森。新たな舞踊団を率い、意欲的に創作に取り組むのみならず、舞踊団を継続し、発展させていくために注がれた金森の労力、情熱は計り知れない。金森と、結成メンバーで現在Noism Company Niigata国際活動部門芸術監督を務める井関佐和子、彼らのもとに集ったその時々の精鋭メンバーたちの活動は、常に注目の的に。鍛え抜かれた身体が繰り出す先鋭的な作品は、上演のたびに話題をふりまいた。そんな20年を過ごした金森が今回、『Amomentof』、訳せば“一瞬の”、と銘打たれた公演のために手がける2作品は、いずれも多くの観客の心に響くパフォーマンスとなるはず。そのひとつ『Amomentof』で用いられる楽曲は、マーラーの交響曲第3番第6楽章「愛が私に語りかけるもの」。演出ノートで彼は、「舞踊が私に語りかけるもの」という表現を用い、自身にとって「愛と舞踊は不可分なもの」と舞踊への愛を打ち明ける。出演は金森、井関と、地域活動部門芸術監督の山田勇気らによるプロフェッショナル選抜カンパニーNoism0と、メインカンパニーのNoism1、研修生カンパニーのNoism2。金森がNoismの辿った道を思い、舞踊への愛を告白するかのように取り組む作品に、未来を担う若手舞踊手たちが携わる。古くからのファンにも、これから彼らに注目していく者にも、感慨深い作品となるのではないか。黒部シアター2023春『セレネ、あるいはマレビトの歌』より(提供:黒部舞台芸術鑑賞会実行委員会)黒部シアター2024春『セレネ、あるいは黄昏の歌』より(提供:黒部舞台芸術鑑賞会実行委員会)いっぽうNoism0とNoism1が出演する『セレネ、あるいは黄昏の歌』は、5月に開催された「黒部シアター2024春」の野外ステージで上演するために構想された作品だ。昨年の「黒部シアター」で発表した『セレネ、あるいはマレビトの歌』に続く、セレネ・シリーズの第2弾となる。セレネとはギリシャ神話における月の女神。月とその物理的影響力に興味を抱く金森は、自身の創作の主要テーマを「目に見えない力」とし、それを表現することこそが舞踊の本質という。音楽はマックス・リヒター編曲によるヴィヴァルディの〈四季〉。巡っていく季節、月、そして「見えない力」によって、想像力はフル稼働させられる予感。本公演の演出ノートのタイトルに、「循環と一瞬」と掲げた金森。20周年記念公演のプログラムを決定する際、井関は「あくまでも現時点で『心の底から創りたいと思うものを』」と金森にお願いしたという。代表作の上演で過去の実績を総括することもできるけれど、ここであらためて新作を、しかも心の底から表現したいと願った作品を見せてくれる。ずっと前を向いて歩み続けたNoismらしい、未来を見据えた充実の舞台を堪能したい。文:加藤智子<公演情報>Noism Company Niigata 20周年記念公演「Amomentof」【演目】『セレネ、あるいは黄昏の歌』演出振付:金森穣音楽:Recomposed by Max Richter《Vivaldi: The Four Seasons》衣裳:中嶋佑一出演:Noism0、Noism1『Amomentof』演出振付:金森穣音楽:Gustav Mahler《交響曲第3番第6楽章「愛が私に語ること」》レオタード:YUMIKO出演:Noism0、Noism1、Noism2【新潟公演】2024年6月28日(金)~6月30日(日)会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館【埼玉公演】2024年7月26日(金)~7月28日(日)会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール公式サイト
2024年06月28日東京バレエ団が、振付家・金森穣を演出・振付に迎えて送る新作グランドバレエ『かぐや姫』。2021年春にクリエーションを開始し、同年秋に第1幕、今春に第2幕を初演、と少しずつ披露されてきた本作が遂に今月、第3幕を加えた全幕バレエとしてのヴェールを脱ぐ。公演に先立ち、第3幕の通し稽古が公開された。ドビュッシーの《ビリティスの歌》より第7曲〈無名の墓〉が流れる中、かぐや姫(秋山瑛)が雪を見つめる幻想的な場面から、金森穣版『かぐや姫』の第3幕はスタートする。やがて彼女が眠りに就くと、光の精たちが厳かに登場。隊列をなし、かぐや姫を連れ去ろうとする。そこへ道児が現れ、光の精越しにかぐや姫と見つめ合う。互いの姿を追い求める恋人たち。展開する踊りを通して、人間の感情を持つふたりと、持たない精たちの対比も浮かび上がる。帝(大塚卓)、大臣(宮川新大、池本祥真、樋口祐輝、安村圭太)も姿を見せ、入り乱れていく。夢から醒めたかぐや姫のもとを、翁(木村和夫)が訪れる。かつては素朴だったが今では俗欲にまみれている翁は、かぐや姫を大臣の誰かに娶せようとし、従おうとしないかぐや姫に対して暴力的な態度に出る。諧謔的な翁の動きが、それまで幻想美に溢れていた舞台に強い色彩を与える。続いて大臣らの場面へ。牽制し合いながら、力強い踊りでかぐや姫に自らをアピールする大臣たちだったが、その誰一人としてかぐや姫の心とは響き合わない。一方、控えめな佇まいの女たちにかしずかれながらやって来た帝の孤独は、かぐや姫の孤独と相照らすかのよう。だからこそかぐや姫に惹かれる帝の情欲を、黒衣のダンサーたちの動きが体現。文楽や歌舞伎の黒衣を援用しながらそれにとどまらない役割を担わせているのも、本作の面白さだ。やがて、ドビュッシーの交響詩《海》第3楽章〈風と海の対話〉が響く中、男たちはかぐや姫そっちのけで反目し始め、世界は破壊と混乱、略奪で覆われていく。故郷の村を訪れたかぐや姫の眼前には、緑の精たちが力なく倒れている。それは、古今東西、様々に描かれ語られてきた終末的情景だ。そんな中、かぐや姫が取る行動とはーー。 ドビュッシーのピアノ独奏曲《夢想》と共に展開する美しい終幕の様子は、ぜひ本番で見届けてほしい。「かぐや姫が何のために来て、何を背負って月に帰ったのかを問いたい」通し稽古後には金森の囲み会見が行われた。今回、すでに発表した第1幕、第2幕を含め、全体を見直し、練り上げたという金森。第2幕には、気になる道児との関係を考える上で示唆的なシーンも付け加えられたようだ。かぐや姫が幼児から少女へと成長する第1幕は春〜夏、成人して宮廷へと赴く第2幕は秋と来て、この日披露された第3幕は冬。そこに金森は人間の営みそのもののイメージを託す。演出・振付を手がける金森穣Photo:Shoko Matsuhashi「この物語には、親と子の問題や、村と呼ばれる共同体の問題、貧富の問題、あるいは自然と人間など、様々な要素が含まれています。それらを全部ひっくるめて地球上の出来事として、月が外から眺めていて、そのメタファーとして四季がある。と同時に大事なのは、それが時の移ろいを意味しているということ。時が経過すれば、記憶も薄まっていきます」かぐや姫の地球上での半生を描くとともに、終盤には人間の醜さが飽和状態にまで達したかに見える本作。そのことと記憶の問題こそが、金森の問いかけたいことだ。「我々には、悲痛、苦悩を感じるあらゆるカオティックな出来事を乗り越えていく強さがあり、(それゆえに)それらのことが記憶として希釈され、忘れ去られていくと、人間はまた同じことを繰り返す。かぐや姫を通して登場人物たちが体験した色々なことが、彼らの記憶に刻まれたとして、いつまでそれを覚えていられるだろうか。今回、一番表現したかったことはそこです。 かぐや姫が何のために来て、何を背負って月に帰ったのか、ということを私は観客の皆さんに問いたいし、その問いへの答えは皆さん一人ひとりの心にあるのです」。月とかぐや姫と彼女を取り巻く登場人物たち、そして私たち観客の目に映るものを、しかと受け止めたい。取材・文:高橋彩子<公演情報>東京バレエ団 創立60周年記念シリーズ1「かぐや姫」全3幕 世界初演音楽:クロード・ドビュッシー演出振付:金森穣衣裳デザイン:廣川玉枝(SOMA DESIGN)美術:近藤正樹映像:遠藤龍照明:伊藤雅一(RYU)、金森穣演出助手:井関佐和子衣裳製作:武田園子(Veronique)【東京公演】2023年10月20日(金)〜10月22日(日)会場:東京文化会館出演10月20日(金)かぐや姫:秋山瑛道児:柄本弾翁:木村和夫影姫:沖香菜子帝:大塚卓10月21日(土)かぐや姫:足立真里亜道児:秋元康臣翁:木村和夫影姫:金子仁美帝:池本祥真10月22日(日)かぐや姫:秋山瑛道児:柄本弾翁:木村和夫影姫:沖香菜子帝:大塚卓【新潟公演】2023年12月2日(土)・12月3日(日)会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館〈劇場〉出演かぐや姫:秋山瑛道児:柄本弾翁:木村和夫影姫:沖香菜子帝:大塚卓チケット情報公式サイト
2023年10月13日東京バレエ団が、日本を代表する振付家のひとり、金森穣とのコラボレーションで放つ新作バレエ『かぐや姫』。その第2幕が世界初演される。2021年11月に第1幕を上演、そして今回第2幕を、さらに10月には新たに創作される第3幕を加えての全幕世界初演にのぞむという、3年がかりの大プロジェクトだ。一昨年11月にヒロインかぐや姫を初演した東京バレエ団プリンシパルの秋山瑛に、現在リハーサル中の第2幕の見どころや舞台への意気込みを聞いた。誰もが知る「かぐや姫」とは少し違う──『かぐや姫』第1幕が上演されてから約1年半。いま振り返ってみて、金森さんとの初のクリエーションはどのような経験だったと思われますか。振付家の創作の現場に立ち会えるというだけでも、とても貴重な経験でした。実際のところ、それを楽しむ余裕はなかったのですが──。当初私は、このバレエは私たちが子供の頃に本で読んでいた「かぐや姫」の物語をイメージしていたんです。竹から産まれた美しい姫が、求婚者たちに無理難題を言って拒み続け、月へと帰っていく、というおなじみのストーリーですよね。でも、この『かぐや姫』は少し違っていた。「竹取物語」をもとに穣さんが構想した物語で、第1幕では彼女が育っていく過程を描いていきます。とてもお転婆な少女ですが、道児という男性に出会い、心を通わせる場面もありました。──音楽は全編を通してドビュッシーの楽曲が用いられますが、「月の光」で踊られるかぐや姫と道児とのパ・ド・ドゥはとても美しく、印象的でした。私の勝手な解釈ではありますが、ふたりには何か心が感じ合うところはあった。でもあの時点では、それを恋だとわかってはいなかったのではないかな、と思っていました。第2幕のクリエーションに入って物語の続きを生きる中で「あのときの心惹かれる気持ちは恋だったんだなと」と。宮廷での華やかでありながら孤独な暮らしの中で大きく育っていると感じます。半年ぶりの稽古再開。時間をおいたからこそ気づいたこと──日本が発信するグランド・バレエを目指すべく、2021年から断続的にクリエーションを重ねられていますね。第2幕のリハーサルは、まず昨年10月に実施、その後半年をおいて再開されました。第2幕の舞台は宮廷へと移るそうですが、そこではどのようなドラマが展開されるのでしょうか。1幕の最後、欲に目がくらんだ翁は、かぐや姫を無理やり宮廷へと連れて行きます。翁にはかぐや姫にいい暮らしをさせてあげたい、という思いがあったかもしれませんが、かぐや姫は宮廷に馴染めない。教育係の秋見という女性から厳しい教育を受けたり、帝やその正室である影姫も彼女に大きく関わってきます。彼女を取り巻く人々も、第1幕とはがらりと変わり、さまざまな思惑が渦巻いています。かぐや姫はその中で、孤独を深めていくんです。東京バレエ団『かぐや姫』第2幕稽古風景photo_Shoko Matsuhashi──そうした物語は、あらかじめ金森さんから説明があったのですか。リハーサルの過程で、少しずつ説明をしてくださいました。自分の役のリハーサルだけでなく、影姫や帝のリハーサルを見て感じることもあります。たとえば影姫。とても魅力的な女性で、絶大な権力を持ち、大臣たちを翻弄する。でも、かぐや姫がやってきて、皆が彼女に興味を持っていることがわかると、彼女のことを目障りに思いながら、でもどこかシンパシーを感じるというか、孤独という点で似た部分を認める。いっぽうで、帝も孤独な人であり、かぐや姫に興味を抱くようになる。──それぞれの複雑な思いが描かれていくわけですね。昨年秋のリハーサルでは、第2幕をひととおり通すところまで出来上がりましたが、表現の部分まではまだまだで、それは4月のリハーサルでまた、というところで終わっていました。──それから半年空いてからの稽古。どんな気持ちで取り組まれていますか。時間が空いたからこそ気づいたこともあります。たとえば、歩いてそちらからこちらに行く、というとき、私はわりと普通にてくてくと歩いてしまっていましたが、足の出し方ひとつとっても、ほんの少しのニュアンスの違いで何かが表現できると気づいたんです。この3月にハンブルク・バレエ団の日本公演を観る機会があったのですが、彼らの舞台に接して、足の出し方だけでなく、手の動き、表情でこれほどまでにその人の感情が出てくるんだということを見せつけられて、私はもっと早くわかっていなければいけなかった! と痛感しました。東京バレエ団『かぐや姫』第2幕稽古風景photo_Shoko Matsuhashiもちろん、穣さんも佐和子さん(振付アシスタントの井関佐和子)もヒントをくださっていました。こうやって、すうっと手を下げるときも、私は普通、視線もいっしょに下げていきがちですが、たとえば視線は後から下げるとか、目のほうが先とか、そうした変化だけでも全然違うと。むしろ、それすらも自分の表現のために使えるのだと。が、あくまでも「ヒント」です。絶対にこう、と決めつけない。表現に関しては、「瑛がこうしたいというもの、かぐや姫はこういう女の子なんだということを、もっと出してほしい」と。もちろん、前回のリハーサルでも出そうとしていたのだけれど、出すためにはもっといろんな方法があるんだということに、今さらですが気づきました。たしかにリハーサルの記録映像を見ると、自分が伝えたいようには伝わっていない。受け身ではなく、もっと自分でやってみるべきだなと思うようになりました。東京バレエ団『かぐや姫』第2幕稽古風景photo_Shoko Matsuhashi知らないからこそ「リアル」になる新作ならではの役作りの難しさも──影姫という登場人物との対比が、とても重要になってくるようですね。影姫は本当に魅力的なキャラクターです。彼女と4人の大臣とのパ・ド・サンク(5人の踊り)はまさに穣さんならではの振付で、とてもスリリング。そんな彼女ですが、かぐや姫とは対照的な存在でありながら、どこか共鳴しているところがある。とても人間らしいというか、影があり、切なくて寂しい人のようにも思います。孤独に沈むかぐや姫が本を読んでいると、影姫もひとり、同じ本を読んでいる、という印象的なシーンもあります。第2幕はどちらかというと、影姫に寄せた物語と思えるほどで、それに対してかぐや姫をどう演じるのかが、また難しいところです。影姫を「嫌な人間」と完全に嫌うわけではなく、感じ合っているところもあるし、同時に帝の寂しさにも何となく気づいている。そしてそういう自分自身も孤独──。──クリエーションならではの悩みといえるのではないでしょうか。本当にそうです。どんな作品でも、過去に上演されたものであれば、結末はわかっている。だから、全体を通しての役作りにのぞむことができますが、正直なところ、穣さんの『かぐや姫』がどうやって終わるのか、いまの私たちは全然知らないんです。でも、着地点がわからないからこそ、ある意味、より「リアル」になるとも言えますね。第1幕での道児とのパ・ド・ドゥも、あの時点では、かぐや姫がその後宮廷で、どんなことになるのかなんて全く知らなかった。だからこそ、新鮮な気持ちで踊ることができたのかもしれません。この第2幕も、第3幕でかぐや姫がどうなるかわからない状態で踊ります。皆とはよく「3幕って、一体どうなるんだろう!?」と話しているのですが(笑)、そこを知らずにいるいまだからこそ、表現できる舞台になるかもしれない。刹那的な感じもしています。ダブルキャストは足立真里亜さんですが、彼女と私とでは全く違うかぐや姫になるのではないかとも思っています。──美術・衣裳は、第1幕とはがらりと変わって、抽象的なものになるそうですね。先日衣裳合わせをしましたが、どんな衣裳になるのかはまだ内緒です(笑)。全然違う雰囲気になりますから、第1幕をご覧になった方はきっと驚かれるのではないかと思います!迫力ある男性群舞や女性たちの美しい群舞など、見どころもたくさんあります。穣さんの振付は音楽と本当にぴったりあっているんです! 1幕もそうでしたが、この振付のために作曲されたのではないかと思うくらい。素晴らしい音楽の中に穣さんの言語で物語が語られてます。皆さまに楽しんでいただける作品になると思います。現代舞踊界を代表する3人の振付家作品に出演──同時上演されるジョン・ノイマイヤー振付の『スプリング・アンド・フォール』、ジェローム・ロビンズ振付『イン・ザ・ナイト』にも出演されますが、こちらのリハーサルの手応えはいかがですか。『スプリング・アンド・フォール』については、振付指導者のエドゥアルド・ベルティーニさんに見ていただいているのですが、振付家のノイマイヤーさん(ハンブルク・バレエ団芸術監督。3月の日本公演時に来団)もバレエ団にいらして、直接指導をしてくださいました。振付家ご本人が作品について語られると、本当に説得力があります。たとえば、第2楽章の女性たちはちょっと強い表現があって、「大地を感じて」とおっしゃっていたのが印象的でした。ロビンズの『イン・ザ・ナイト』も大好きな作品。生ピアノによるショパンの音楽で踊るのですが、3組のカップルがそれぞれパ・ド・ドゥを踊ります。纏う雰囲気や関係性がそれぞれのカップルで違っていて、エレガントな衣裳とシンプルなセット、そしてショパンの音楽が本当に素敵な作品です。初めてみた時から憧れていたので踊ることができて嬉しいです。今回の公演では、現代の3人の振付家の作品を一度に観ることができて、しかもそのうちのひとつが日本人振付家による作品の世界初演という、滅多にない機会となります。ぜひ多くの方々に楽しんでいただけたらと思っています。取材・文=加藤智子撮影=藤田亜弓★ぴあアプリ【よくばり❣ぴあニスト】限定、本公演の招待券を5組10名様にプレゼント! 詳細は下記申し込みボタンよりご確認ください。お申込みはこちら()<公演情報>東京バレエ団金森穣『かぐや姫』第2幕 世界初演ジェローム・ロビンズ『イン・ザ・ナイト』ジョン・ノイマイヤー『スプリング・アンド・フォール』2023年4月28日(金) 19:004月29日(土・祝) 14:004月30日(日) 15:00会場:東京文化会館上野の森バレエホリデイ2023開催!『かぐや姫』第2幕のほか、バレエを観る、踊る、聴く、知る、学ぶ、買う、遊ぶ...など、子どもから大人まで楽しめる、バレエを身近に親しむ3日間。■開催期間:2023年4月28日(金)~2023年4月30日(日)※28日はバレエ公演のみの開催■会場:東京文化会館■公式サイト:
2023年04月18日KINS代表が初の書籍を発売菌ケア専門家・下川穣氏による書籍『腸活にも、美肌にも、ダイエットにも!菌ケアで美しくなる』(税込1,540円)が、2021年11月25日に幻冬舎より発売された。「菌ケア」のパイオニア著者の下川穣氏は、口腔内・腸内フローラを専門とする歯科医師としての経験を活かし、総合的な「菌ケア」サービスを提供する株式会社KINSを設立。体内に1,000兆個も存在すると言われる常在菌のバランスを整えることで、身体の内側から美と健康をサポートする「菌ケア」の第一人者だ。そんな菌のプロフェッショナルである下川氏が正しい菌ケアを伝えたいとして、自身初となる書籍を発売した。菌のバランスを整え不調にさよなら同書では、日々の食生活と生活習慣を見直すことで常在菌のバランスを整え、身体の不調を根本的に改善する方法を紹介。「菌を取り入れる」、「菌を育てる」、「菌の邪魔をしない」という3つの原則をベースに、具体的な菌ケア術が分かりやすく解説されている。また話題のYouTuber「1人前食堂Mai」による、簡単に作れるオリジナル菌ケアレシピも収録。読了後には、日々の生活にすぐにでも菌ケアを取り入れられる内容になっている。(画像はプレスリリースより)【参考】※幻冬舎の公式サイト
2021年11月26日良い菌(善玉菌)を食べる味噌汁・納豆・ぬか漬けなど、毎日の食事に発酵食品をプラス善玉菌を含む食べ物の代表格は、やはり発酵食品です。なるべく化学調味料を含まない発酵調味料を選び、毎日の食事に取り入れていくことが腸の菌ケアの第一歩です。とくにお味噌汁は、お豆腐やわかめ、きのこなど、具になる食材も菌ケアにいいものばかり。できれば毎食、1日3回お味噌汁を飲むようにすると菌ケア効果が高まります。善玉菌をサプリで補うそうは言っても時間がとれない!という方は、サプリで良い菌を摂る方法もあります。サプリを選ぶ場合は、配合されている菌の種類が多いものを選ぶのがポイントです。 菌を育てる(活性化させる)ものを食べるわかめやオクラなどネバネバ・ぷるぷる食材食物繊維には水溶性と不溶性のものがありますが、菌ケアには水溶性食物繊維がおすすめです。わかめなどの海藻類やオクラ、こんにゃく、チアシードなどに多く含まれています。ちなみに、ごぼうや人参などの根菜類は、水溶性も不溶性もどちらの食物繊維も摂取することができます。きなこやおからなど固形の大豆製品大豆に含まれる難消化性オリゴ糖という成分は菌のエサになる菌ケア成分です。これは固形の大豆には多く含まれているので、蒸した大豆やきなこ、おからなどを食べるのがおすすめ。冷ましたおにぎりやイモ類、ざるそばお米や穀物、イモ類などに含まれる難消化のでんぷん=レジスタントスターチが。善玉菌のエサとなり、腸内フローラの改善が期待できます。炭水化物は温かい状態だと小腸で吸収されてしまいますが、冷ました状態で食べることにより、レジスタントスターチが小腸で吸収されず大腸まで届きやすくなります。 悪玉菌のエサになることをしない人工甘味料を控えるどんなに良い菌を摂取しても、悪玉菌を増やしてしまっては意味がありません。人工甘味料は悪玉菌の大好物ですので控えるようにしましょう。 取材協力KINS 代表 下川穣さん口腔内フローラや腸内フローラを専門とする歯科医師。別名、菌ケアドクター。「健康と美と、菌の関係」に深く感銘を受け、「菌ケア」を正しく伝える第一人者としてKINSのサービスをスタート。目に見えた症状だけをケアする対処療法ではなく、症状の根本的な改善することで美肌を育むメソッドを提唱している。KINS 公式サイト
2020年04月15日吉本興業と北海道下川町が、SDGs推進における包括連結協定のもと、オリジナル吉本新喜劇『しもかわ森喜劇』と品川庄司・品川ヒロシが監督する下川町を舞台とした新作映画の製作を決定。12日、大阪・イエスシアターで概要発表記者会見が行われた。『しもかわ森喜劇』は10月12日に公演予定。下川町の住民と作るオリジナルで、出演者、スタッフ、衣装、小道具なども共同で作成するほか、下川町役場のスタッフが2カ月半の吉本新喜劇研修をスタートさせるなど、すでに実現へ向けて進行しているという。吉本新喜劇のすっちーは、吉田裕がメインだと説明。その吉田は「下川町に活気が出るよう少しでも協力できたら」と抱負を語り、下川町の印象については「人が温かい」と話した。その後、下川町政策推進課 しもかわ森喜劇プロジェクトリーダーの佐藤将平氏が本気で新喜劇制作している証拠を見せるということで、本家2人で乳首ドリルを披露したあと、佐藤氏も挑戦。その奮闘ぶりに会場からは拍手と笑いが起こった。品川ヒロシが監督する下川町を舞台とした新作映画の紹介の場面では、品川が「空気がきれい、緑もきれい」と下川町の印象を告白。また、東京で挫折して故郷の下川町に帰ってきて、心を取り戻していく28歳の青春ストーリーであることを明かし、脚本が現在半分くらい進んでいること、撮影の3分の2は下川町で行われることなども説明。そして、「下川町の人にもなるべく出てほしいと思う」と構想を語った。そして、「地域映画といっても映画自体がおもしろくないといけない、下川町の地域映画というよりおもしろい映画を下川で撮る、それを全国の人に見ていただけるように努めていきたい」と語る品川。さらに、シンガソングライターを目指して上京したものの、地下アイドルをやることになり、それもパッとせず……という主人公であると説明し、オーディションではなく、出てほしいと思っている意中の人がいることも明かした。なお、映画公開時期、規模については明かさなかった。北海道下川町長の谷一之氏は「新喜劇、映画と、下川町にとっては驚くことばかり、これから住民の皆さんに感動、感激が広がっていくのではと大いに期待している」と語った。※写真=オフィシャル写真
2019年06月12日