りんご、桃を食べるとイガイガ…花粉症で誘発される「食物アレルギー」に注意!医師が解説

大人のアレルギーは口腔まわりにトラブルが起こることが多い。自分の体質を知っておこう(写真:shige hattori/PIXTA)
ある日突然、特定の食べ物を口にすると「食べるとのどがイガイガするようになった」「唇が腫れるようになった」などの症状が現れたなら、それは食物アレルギーかもしれない。
はらだ皮膚科クリニックの院長、原田晋先生はこう説明する。
「食物アレルギーとは、食物の摂取後に突然起こる免疫の抗体反応なのですが、花粉が飛散するこの時季に“花粉-食物アレルギー”として現れるケースがあります。これは比較的大人になってから現れる場合もあり、女性は男性の2倍の発現率となっています」
花粉-食物アレルギーとは、花粉アレルギーを発症した人が、類似の構造を有したアレルゲンを持つ果物などを食べることで、免疫細胞が花粉と勘違いする“交差反応”として、アレルギー反応を起こすものだ。
アレルギー症状には、のどがイガイガする、唇が腫れる、舌がピリピリする、などの口腔内に出る症状や、腹痛、下痢、嘔吐といった消化器系症状、触れると皮膚が赤くなったり痒くなったりする皮膚症状、息苦しくなったり、呼吸困難になる呼吸器系などさまざまあり、重篤になるとアナフィラキシーショックなど命の危険に及ぶケースも。