【FPが解説】未就学児〜小学生の教育費・習い事費はいくら? 家庭の“リアルな出費と貯金”

「うちの子の習い事、多い?少ない?」「教育費っていくらかかるの?」「将来のために、どれくらい貯めておけばいいの?」子育て中のパパ・ママなら、こんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。特に未就学児から小学生の時期は、「これからどんどんお金がかかるって聞くけど……」と不安になることも多いはず。
この記事では、最新の統計データやアンケート調査をもとに、子どもの年齢別にかかる教育費や習い事の費用、そして将来に向けた貯金の目安をファイナンシャルプランナー監修のもとわかりやすく解説します。
監修者プロフィール
水野圭子(みずの・けいこ)株式会社K’sプランニング代表取締役
1級ファイナンシャルプランナーとして15年以上の相談実績を持つ。家計の見直しや教育資金の準備、資産形成についてわかりやすくアドバイスし、企業向けの確定拠出年金やライフプランセミナー研修など、大人のための金融教育にも力を入れている。
教育費って、どこまでが「教育費」?
「教育費」にはどんな費用が含まれているのでしょうか。文部科学省の「子どもの学習費調査」では、以下の3つの費用を合計したものを「学習費総額」としています。
- 学校教育費:教材費、学級費、PTA会費など
- 学校給食費:小中学校の給食代(保育園・幼稚園は除く)
- 学校外活動費:塾・習い事・通信教育・スポーツ・文化活動など
未就学児であっても、「保育料」の他に「習い事」や「園外活動費」などがかかります。また、実際には食費や衣服費、医療費など日常生活全般にかかる「養育費」も別途必要です。教育費は子育てにかかる費用の一部に過ぎません。
【年齢別】2〜3歳(保育園・未就園児)の月額教育費
- 保育料・教材費など:月約1.5万円(無償化対象外の世帯の場合)
- 習い事費:月約4,000〜5,000円(1〜2個程度)
保育料は家庭の収入によって変わります。住民税非課税世帯などは無償化の対象となり、ほとんど負担がありません。
またベネッセ教育総合研究所の「第6回幼児の生活アンケート調査(2022年)」によると、3歳児の約40%が何らかの習い事をしています。この時期に人気なのは「水泳(スイミング)」「英語教室」「リトミック」。1つか2つの習い事をさせている家庭が大半のようです。ある調査によると習い事を始める平均年齢は5歳2か月とのことですが、近年は3歳前後から始める家庭も増えています。