「ここまでバズるとは!」漫画家・楠桂さん 夫からの不倫告白に愛人との凄絶会談…壮絶熟年離婚を描いた理由
だ。
夫からの突然の不倫告白、その愛人や姑まで同席しての凄絶な四者会談、といった実体験を赤裸々に描いているのだ。
「まさかここまでバズるとは!予想以上の反響に驚いています。SNSのフォロワー数は3倍くらいに増え、Amazonの週間コミックランキングで1位に。レビューも1300件を超えました。もちろんコメントの全部が好意的な意見とは限りません。“同情されたいの?”“弁解できない相手を一方的に攻撃している”といった厳しいご意見もあります」
だからこそ、感情ばかりが先走らないよう、双子の姉で同じ漫画家の大橋薫さん(59)に、誰よりも先にネーム(漫画の下描き)をチェックしてもらい、客観的な視点を取り入れているという。
「昔から姉には最初にネームを見てもらっているんです。
今回も『このセリフ、主語がない』『恨み節になっているけど、これで読者は楽しいかな?』など、意見してくれています。漫画には描けないので、(夫の)愛人とやり取りした録音データを聴き返すこともあります。当時の悔しさがよみがえってきて、執筆中に号泣したりするので、どうしても漫画に感情が入り込んでしまうんです」
身を削るようにして生み出した作品だからこそ、読者は引き込まれるのだろう。